「森口織人の帝王学」 真田鈴&おかゆまさき
「森口織人の帝王学」1巻 真田鈴&おかゆまさき/電撃コミックス

 成人指定マークは無いし、そもそも一般誌掲載の作品でしかも週刊少年誌よりも表層的な露出度は低いけれど、まちがいなくエロい。その辺はキスだけなのにあっさり性行為描いただけのエロ漫画より格段にエロい東雲太郎版「キミキス」に似ているかもしれない。

 ヒロインは凄いお嬢様で外に対しては品行方正を保っているが、実は何かというとエロ妄想というか被虐的な被害妄想に耽ってしまうという特性があり。なおかつ誰かと肉体的接触があると、それが伝わってしまうという能力を持っている。
 何か失敗をしたのを主人公に見られたりしたら、ヒロインはそれをネタにして言いなりとなる境遇を妄想したり、お仕置きとしてエロい仕打ちを受けるのを妄想し、その光景は主人公も見てしまう図式。
 エロ妄想といっても牝犬として首輪のみつけての露出調教とかの方向まではまったく行かないが、それでも読者としては妄想が膨らむ描き方をしている。作画は真田鈴なので表情とかが何とも可愛くも色っぽい。十八禁版とかせめて青年誌レベルのものが読みたい気がふつふつと湧いてくる。少年誌だってもう少し真正面なエロ表現していると思うのだが。
 ただ、体操服で悶える姿とか、僅かに下着のみ晒すとかの、あえて着衣でエロく表現するといったのも悪くは無い。むしろエロかったりもするから難しい。

 まだ、キャラクターと舞台背景を描いているだけだけど、どたばたコメディとして普通に面白い。ヒロインの秘密を知った主人公が成り行き上、守ってやる立場になる王道展開で、ライバルの女の子出したり学園物の定番イベント絡めたりとオーソドックスだがきっちりしている。いろいろ何でも出来る設定にしているからどう膨らませるのか楽しみ。

        


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【2008/11/08 10:53】 | 真田鈴 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「あれふぇち」北河トウタ
「あれふぇち」 北河トウタ/ワニマガジン社

 本のタイトルにもなっている連作「あれふぇち」の他、幾つかの作品が収録されている。一編が短いので話数が多いのは特徴かもしれない。どれも基調は明るい話で、少しバカ要素入っているようなものもの多い。

 胸の描写にこだわっているのだろうなあと思わせるカラー短編や、異性に対して催淫的なフェロモンを出してしまう姉と弟の話などもあるが、中心はやはり全12+1話の「あれふぇち」だろう。
 この連載作はキャラも立っているし、短くてもいろいろとシチュエーションが凝っていて良いのだけど、構成的には少し変。大きく分けてふたつの話で出来ているのだが、カップルの話で4話まで続いて、急にまったく別の話が始まり、そちらが終わってから戻ってくるという順番になっている。普通にカップル話を終わらせてから、義叔母の親子との同居話を始めれば良かったのにと、読んでいて思う。旅行での初体験失敗でいったん終わらせたつもりだったが、続きを望む声があったとか連載時の都合があったのかもしれないが。それでもコミックスの段階で並び替えても良かったようにも思う。

 ただ、話自体は両方とも文句無く面白い。誰もが羨むような美男美女だが実は童貞処女でというカップルが、相手は経験豊富だと思い込んでいて必死に虚勢を張ろうとするという設定だけで勝ちだと思う。互いに相手の練習の成果に驚いたり、初体験をと期して一泊旅行に出かけたものの緊張をほぐすために酒を呑みすぎて轟沈したりとかがなまじ美男美女だけに面白い。よく考えるとヒロインの方は別段ぬいぐるみとキスの練習したりしなくても良いようにも感じるが。
 カップルの出会いとか、恋人になったいきさつとかちょっと見たかった気もする。

 もうひとつの話も、従妹の少女に積極的に迫られつつも、未亡人である義叔母に惹かれていてという構図がうまく描けている。ドロドロにはしないで親子丼展開にしつつも綺麗にまとめている。コタツの中で気付かれないように口でとか、娘がしている最中の物音を聞いてしまい自分で慰めるとか、そんな中できちりとエロい描写をしている。

 次のコミックスをと期待してしまうが、この本の場合は収録作がほぼ二年間に描いたものを全部集めましたという感じになっていて、そうだとするとかなり先にならないと無理なのか。

        

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【2008/11/02 08:11】 | 北河トウタ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「女教師母娘」本藤悠
「女教師母娘」 本藤悠/フランス書院文庫


 主人公に好きな人がいるが踏み出せずにいて、他の女性と結ばれて自信をつけてといったストーリーは定番モノの1つとしてマンガや小説でいろいろと存在している。本命との初体験を失敗してとか、そこまでいかずいちど失恋してとか導入部でもバリエーションがいろいろあるし、最後も本命を射止めたり、ハーレム展開になったり、本命はすっぱり諦めて初体験の相手と恋人になったりと、定番だけにいろいろ多彩になっているように思う。
 本書もその系譜に入るが、高校生の主人公が憧れているのは女教師で、手助けをして童貞を奪ってくれるのも別の学校だが女教師という組合せで、結構珍しいと思う。さらにその二人が義理のではあるけど母娘の関係というのは、他に無いんじゃないだろうか。それだけでも独自性出ているけど、さらに母親が娘との仲を取り持つのでなくて、娘が母親とうまくいくように少年に協力する展開というのもまた珍しい部類だろう。

 母娘とはいっても子連れの男性と結婚したから子供がいるだけで、年の差は姉妹程度。母親が31歳で娘が22歳。結ばれる前に死別してしまい、ヒロインたる母親は処女のままというのがポイントだろう。巽飛呂彦の「処女未亡人」なんかは似ているけど教師物ではないな。
 一人身のままなのを心配した娘が主人公と母親の仲を深めようとしてあれこれして、結果としては三人の思惑が合致するのだけど、処女を捧げるにあたって主人公が童貞だと心配なのでと、先に娘に筆おろしを頼むというのが、よくよく考えるととんでもない流れなのだけど読んでいて違和感はなかった。

 口でとか本番でとかの表現はかなり濃厚。どちらかというとエロ漫画寄りだなあという淫語喋りだったりはするけれど、勢いもあるし描くべきところはきっちり描かれている。新人だからなあという部分と新人なのにという部分が両方ある感じ。レベルは高い。
 少年に教えながらも、娘の方も本気になってしまう展開だけど、修羅場になったりはせず二人とも一緒にという方向へ向かう。あまり人数が多いとハーレム描写でも順番に回数こなすだけだったり、絵で見ると凄いのだろうけど文章だとどうなっているのかわかりにくかったりもするけど、1対2という事でわかりやすいし丹念な描写になっている。二人の行為の書き分けとかが巧み。行為だけでなくて、経験した二人の肉体や感じ方の違いを主人公が思うシーンとかでも差別化されていて実に良い。
 シチュ的にも学校の中でという教師物ならではの舞台をしっちりと活かしていて言う事が無い。

 本当に新人の作品と意識しなかったとしても、かなり満足がいく出来だった。次にどんなものを描くのか楽しみ。似た傾向のものでいっても良いし、がらりと変わってたのも興味ある。フランス書院文庫だけでなく美少女文庫の方でも書けそうに思える。

        


 

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【2008/10/28 03:13】 | 本藤悠 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「ペットライフ」草津てるにょ
「ペットライフ」 草津てるにょ/コアマガジン

 コミックスのタイトルは収録作の1編「ペットライフ」から取られているけど、メインは「テンニョノハゴロモ」の連作だと思う。これと「ある日の帰り道」と「チヨリコキモノ」が、シチュエーションは違うがヒロインが男に半ば強引に関係を持たされ、ずるずると続くうちに快楽の中で虜になってしまうといった流れの作品なので、コミックス全体が堕とされモノのようなイメージがある。

「テンニョノハゴロモ」3作は年上のヒロインが多い作者には珍しく、高校生のヒロインの相手が同級生。幼馴染で好きな子がいるのに、ふとしたアクシデントから別の同級生に処女を奪われ、何度も体を重ねるうちに感じるようになり、促されるままにおねだりもするようになったり甘えた声を出してしまっ
たりという変化がいやらしい。
 3作目でこんな関係を止めてちゃんと想い人に告白すると告げて男も了解するのだけど、最後にと小さい競泳用水着を着てのプレイで何回もイカされて、今日は遅くなったから告白は断念してしまい、帰り道にまた体を弄られて蕩けてしまうという堕ちっぷりが何とも言えない。
 ただ、短編1作としてならともかく、連作の締めとしてはあまり終わった感がなくて中途半端。2作目で「生理が来ない」とか独白してそのままだったり、絶頂して放心のところを記念にと写メ撮られてしまったのも伏線と言えば伏線っぽいし、できれば続けて欲しい。ズルズルいって無闇やたらと凌辱要素を加えて野外露出させたり他の男を加えたりとかなってグダグダになるのは怖いが。そう考えるともう少し読みたいというところで終わってしまうのも良いかもしれない。

「チヨリコキモノ」は、娘の恋人と関係を持つ話で、「ある日の帰り道」は息子の友達に電車で痴漢さ
れた上に家で体を奪われるという話。子供と同じくらいの年の子にとか抵抗しつつも、体は快楽に逆らえないとか、好きな人には堪らないシチュエーションだと思う。強引にされつつもすばやく堕ちてしまうので、逆に言う事を聞かせるための凌辱などは無いのが物足りない人には物足りないかもしれない。

 女が受身という構図が多い中で、「ペットライフ」は異色作として目立っている。その昔、子供の頃に童貞を奪ったお姉さんが主人公の学校に教師として赴任してきて、昔のようにペット扱いで愛玩されかけて……という展開で、少し捻ったオチ。女上位での進め方も良い感じ。

 圧倒的な画力とか、ストーリー構成力とか、エロギミック駆使とかの点から見ると少し物足りない部分も無いではないけど、総合力としてのエロさは十二分に溢れている。ところどころの台詞とか表現とかは巧いなと感じる。よく考えれるとけっこうなキャリアを誇っている訳か。良い一冊。

        

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【2008/10/22 20:43】 | 草津てるにょ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「ぶらっくぱれっと」乙
「ぶらっくぱれっと」 乙/メディアックス

 仇を狙うくノ一、鎧を纏ったプリンセス、麦藁帽子にナイフの殺し屋、ちんまい姉など多彩な属性に向けられたお話が収録されている。どれみ強烈にエロ重視ではないのかもしれないが、お話として面白い。あるいは独特な描写や味わいが好みにあえば単に小奇麗なだけのマンガよりもはまる。

 男っぽいヒロインと頼りなさそうな幼馴染の少年のお話「TUTUI ZUTU」などは定番といえば定番だけど、ふたりの関係性を描いておいて、ある切っ掛けでそれが深まるという流れが巧くまとまっていると思う。

 シチュエーション的にエロいなと思わるのが「C-Boy's」で、ボーイッシュな日焼け少女が男子達との約束を破った罰として目の前で放尿させられるお話。最初は後ろから見せるだけだったのが、自分で広げさせられたり、前から見られた挙句、弄りまわれたりして最後までされてしまうというエスカレート展開だになる。一見陰湿話のようだが、何となく後味悪くなく終わらせている。この辺は触手やモンスターにドロドロにされる「ぶりんシスクライせす」2本にも通じるものがある。
 男子達が放尿鑑賞して去った後でトイレットペーパーで後始末して、少しネットリとした感触があるのに気付くなんて描写は実に巧いと思う。
 日焼けしているけど、服を脱がされるとそこは白いなんて絵は、好きな人には堪らないと思う。もうひとつ「Wild&Beat&Rain」にも日焼け少女出てくるけどこちらは胸やお尻も含めて焼けている。あるいは元々の肌の色なのか。

 あと特徴として、ロリではないけど貧乳という辺りだろうか。けっこうありそうで案外少ないようにも思う。話の中では胸が無い事になってても絵としてはしっかりあったりするし。
 それにしても初コミックスでこのレベルと考えるとやはり力量あるなと感じさせる。

        

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【2008/10/18 09:46】 | 乙(もろは) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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