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「相姦獣夜」その2 田沼淳一
「相姦獣夜」 田沼淳一/フランス書院文庫

 アンソロからの再録作品2本についても追記。


「嫉妬される母」
 再婚により父親を奪われたと感じた娘が義母と義弟を姦計にはめて性的に堕とすという内容。息子だと知らせず目隠しで関係を持たせて妊娠に追い込んだり、息子の方にも実母への思慕を強める手立てを踏んでいたりという流れがなんとも田沼淳一らしい。
 後で書かれた「淫姦」のプロトタイプ的な位置づけだろう。同様のパターンで今回の短編集の作品も今後何らかの形で長く読めるかもしれないと期待はできる。
 アンソロジー収録版と比べると、少年がより能動的になっている気がする。
 そしてラスト数行。これでアンソロジー版とはまったく違う作品に転じている。どちらが良いかは好みだけど、内容からすると元のほうが首尾一貫しているかもしれない。「嫉妬される母」から「淫姦」になったのだとすると、「淫姦」の展開をフィードバックしてラストが変わったと言えるかもしれない。


「若叔母・美保」
 憧れの叔母と再会して結ばれるという流れは「再会した従姉」に似てるかもしれないけど、真正面から甘く描いている。アンソロジーで読んだ時は本当に田沼作品なのか疑ったくらい異質だったが、今の作品傾向を反映してさらに甘々になっているような気がする。ずっと年上の叔母が何とも可愛い。
 仮面結婚とかはよく考えると酷いけど。
 アンソロジー版と細かく読み比べるといろいろと面白そうな気はする。 

 総じて相姦ではあってもあまり獣夜という感じではなかった。ヒロイン群はけっこう多彩で、基本的には1対1の関係で話は進むし、程度の差はあれ、どれも濃厚でエロく良い作品が揃っている。満足感は大きい作品集だった。
 ただ、これを読んで田沼淳一を気に入って長編に手を出したらちょっとびっくりするかもしれない。


          

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【2009/06/23 01:45】 | 田沼淳一 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「相姦獣夜」その1 田沼淳一
「相姦獣夜」 田沼淳一/フランス書院文庫

 フランス書院文庫で長編でも連作でもない短編集というのは少し珍しい気がする。過去のアンソロジーに掲載されていたものから2編と書下ろし3編が収録。再録も手直しはされている。
 新作3編は、姉、妹、従姉がヒロインでここしばらくの田沼作品のテイストで非常にライトよりな雰囲気がある。


「こわれゆく姉」
 過去作で言えば「淫獣の群れ」の前半に近い。姉を快楽で堕としてという流れは似ているけど、テイストが面白いほど違う。
 特にコミカルに描いている訳ではないのに、外面はいいが弟に家事とか押し付ける姉弟の関係とか、薬で体の自由を奪われて、姉と姉の後輩達から性的な玩具にされてという冒頭シーンのおかげで、反撃が無理もないなあと感じて陵辱の雰囲気が薄い。何だかんだで姉の美しさは素直に賛美しているし、さっさと恋人関係になってしまうし。あとはエロゲとかエロ漫画を思わせる台詞回しが。
 姉に同じ目にあわせて自由を奪いつつあれこれしていく描写は田沼淳一らしくエロかった。脇の描写とか実に良い。充分濃厚だけどもっと丹念に描いた長いのが読みたくもなった。冒頭のシーンももつと長く描いてほしかったし、その後で主人公が復讐を誓いつつ後輩の中学生達と仲良くなったりとかの部分も読みたかった。
 どうでもいいけど、年齢設定、姉を女子大生くらいにしておいた方がぴったりと来たと思う。


「小悪魔な妹」
 妹に体の自由を奪われて玩具にされたものの、抜け出して反撃して逆にメロメロにしてといった流れで、「こわれゆく姉」と構造は似ている。兄に彼女がいたり、同級生が好意を示したりしているのに嫉妬している辺りの可愛さとか、体の凹凸がはっきりしている田沼作品には珍しいスレンダー体型などで、印象は違っている。妹に限らず年下というのが珍しいか。
 足コキされたり、足指を舐めさせられたり、とかフェチ行為もふんだんに入っていて、中学生の経験の無い妹にという部分とあわせて、好きな人には堪らないと思う。
 最後で妹に友達を紹介させてそちらもとか、妹と一緒にとか考えている辺りがやや外道かな。これももっと尺があると見れたと思うと惜しい気がする。


「再会した従姉」
 これは完全にエロコメディになっている。
 幼い頃から憧れていた年上のお姉さんとの再会、いっそう綺麗になっていたお姉さんは実は昔から自分の事を好きで……といった流れなら、そのまま事に及ぶだけでも充分読める一品になるのに、あえてそれだけで終わらせていない。多少ぶっ飛んだ従姉の言葉とか、もう一人今の主人公の彼女がやって来て対立関係作ったりとか、母親が実に良い味だしていたりとか。実に面白い。
 初めてのキスとか、コタツの中で隠れて口でとか、エロ自体は充分濃厚で両立させているのが凄い。エロマンガだとけっこうあるけれど。
 最後にいろいろあって三人でという関係を築いているが、これもそこに至るまでをじっくり読みたかった。従姉も良いのだけど、ツルペタな同級生ヒロインの方もけっこう可愛いので勿体無い。
 しかし、女の子に調教されるM気質でも、能動的に虜にする側でもなく、好意を向けられつつもおたおたして振り回される主人公というのは田沼作品の中ではかなり斬新かもしれない。ラブコメの主人公というか。


 改めてみると単にヒロインが違うだけでなくて差異はそれぞれあるのが興味深い。
 あと、今回の新作はどれも主人公が包茎なんだけど、何かこだわりだろうか。姉に馬鹿にされるのも、汚れているのを気にしていたら従姉に構わず口で咥えられてしまうのも、非常に良い描写だったけれど。


             

 
 

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【2009/06/16 01:41】 | 田沼淳一 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「淫獣の群れ 実母と姉弟」 田沼淳一
「淫獣の群れ 実母と姉弟」 田沼淳一/フランス書院文庫

 田沼淳一作品の中では異色作だと思う。
 仰ぎ見るしかないような美人が脅迫により抗いつつも牝奴隷になったり、大きな子供がいるなどとはとても思えず娘と同年代で通用する母親が相姦に堕ちたり……という部分は他作品でもありそうな展開。だがそれら行為を行っている主体者がいつもとは違っている。いつもであればペニスストッパーをはめられてマゾ気質を開発されてしまう筈の主人公の少年が出てこない。いつもなら受け側の立場から描かれるところが、攻め側からの話になっているので、雰囲気とがらりと変わっている。
 自分の姉や母を快楽の為に欲しいままにして調教するというのも充分酷いのだが、赤の他人が肉親同士を従わせて種付けさせようと企むのと、血の繋がった相手に自分の子供を産ませたいと思うのとだと、後者の方が陵辱の度合いが比較的下がるように思える。
 主人公の狙いはあくまで母親で、姉に対しては抑圧されていた事への復讐と母親をものにするまでの代用品としての調教なのだけど、それはそれで錯覚含めて恋愛感情が姉に芽生えてしまっているし。実際、エレベータでキスされたり帰りに恋人のように寄り添う姿など、陵辱者との間であまり起こりえない姿で、ここだけ見るとどこの純愛物だと思ってしまう。

 自分の肉便器扱いする一方で、姉を自分の友人を誘惑させ性的な関係を持たせたあげく、あくまで自分に隷属させつつ一種の仮面結婚させる流れがあったりもする。結婚させた上で自分の子供を生ませようと画策したり。これもクローズアップすると一本描けそうな話なのだけど、正直薄かったのが惜しい。こういうのは寝取りとも寝取らせとも違うのだが何なのだろう。他の作品ならこちらの少年が調教させられた展開になったのじゃないかと思う。

 「淫獣の群れ」の前に書かれた「美姉弟」と比べると弟が姉・母と関係を持つ(持たされる)ところとか姉や母のキャラクターがけっこう似通っているのだけど、まるで違った作品になっているのが面白い。「美姉弟」は少年の方も少女達から調教されて、母子相姦や姉弟相姦させられる流れだし。姉弟が互いに愛し合う辺りも似て大きく違うのか。でもどちらもやはり田沼淳一ならではの作品だなと読んでて感じさせられる。

 それにしても、姉と母を自分の性奴にする話なんてのは他にもあるだろうけど、姉を先に調教したから後からの母親は、姉(母親から見れば娘)の妹扱いとする(書いててややこしい)という狂った事をさせるのは他にないと思う。比喩的なものでなく、実の娘に「深雪お姉様」と呼ぶよう強制し、それでいてご主人様であるところの主人公は母親を名前でも呼ぶけど母さんとも呼ぶ。やっぱりどこか狂っている。
 他に「孕み」「浣腸」「腋毛」執拗な「アナル責め」とかいろんな要素がつまっていて密度が濃い。

 こういうテイストの話もまた読んでみたい。
 
        

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【2008/05/15 06:58】 | 田沼淳一 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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