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「世界一甘い授業」神瀬知巳
「世界一甘い授業」 神瀬知巳/フランス書院文庫

 期待値が高いと辛いだろうなと変な事を感じた。絶対値としては高得点であっても、前が素晴らしいと比べられて物足りなさを感じる結果になったり。今回はそういう意味で、今ひとつと感じた。

 序盤からの展開は非常に良かった。タイトルの副題が「未亡人女教師と新任女教師」で、まず副担任である未亡人女教師が登場。主人公が憧れを抱いている存在だったが、ハプニングから親密になり、口や手で定期的に慰めて貰う関係にとなっていく流れは、やや少年が強引なのが気にかかるが描写といい実に良い。
 だが、その関係が何ヶ月も続いているのがやや不自然に感じた。それだけ続いていたで、やっと初体験になるというタイミングが今ひとつ唐突に映った。もう少し短期間の中でそうなって良かった気がする。そこのシーン自体は良いし、あくまで学校内にこだわっている事なんかもいい感じであるが。

 そして、ついで現れる担任の新任女教師。主人公が年上ヒロインに甘々にされる神瀬作品には珍しく、表面上少年を嬲るキャラだというのは斬新な感じ。その実、上からの立場で生徒に奉仕させているものの……というのも他の作者では見かける事のあるシチュエーションだけど、珍しい。これは読者にも伏せておいてインパクト与える手もあるのて、女教師視点で先にばらしてしまっていたのが勿体無いような気もする。先に告げておいて、あせりとか葛藤を描いている今回の描き方も良かったけど。
 自分に好意を抱いていたはずの少年が校内で別な女と、という裏切られた思いを描写していたが、その辺のエピソード、あまりきちんと伏線として機能させてなかったので、今ひとつピンとこなかった。もう少し最初の方で登場させておいてくれたら良かったと思う。

 それと今回、わりあいあっさりと副担任が少年に落ちてしまって積極的なのが少々違和感があった。未亡人となってからも貞淑だったヒロインが、主人公に夢中になるのは構わないけど、担任を篭絡する為に主人公に協力して双頭バイブとか持ち出してレズ行為するとかは、少々キャラが破綻しているように見える。ワンパターンでなくいろいろ新しい要素を加えていこうとしているのは感じるし、それはそれで良いことだと思うけど、何か違う。

 最終的には皆で幸せにというのは神瀬作品らしい大団円だと思う。二人そろって少年にご奉仕みたいなところはやっぱり甘くて濃厚で素晴らしい。コスプレしてとかはやり過ぎの気はするけど、二人がウェディングドレス姿で顔を汚すとかは、ビジュアル的にも凄いだろうと思う。
 初読で少し疑問符は出ても読み返すとやはりレベルが高い。次回作にも期待。

        

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2009/05/21 00:06】 | 神瀬知巳 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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