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「不誠実な現実」柏木薫
「不誠実な現実」 柏木薫
(「奪われた妻」/フランス書院文庫 収録)


 寝取られもののアンソロジーかと思ったら、寝取る側からの話もあった。客体の妻を置いてどちらの視点を主体として見るかで裏表が変わる訳なのか。今回の短編については寝取られる側からのお話ではあるが、単に片思いしているだけなので人によっては定義が分かれるところかもしれない。

 お話としては前の短編「僕だけの年上女課長」と流れは似ている。
 主人公が密かに恋心を抱いている娘と仲を深めるべく行動に出ようとしていたものの、その矢先に他の男にあっさり奪われ、痴態を目の当たりにしてしまい幻滅させられるといった展開。
 今回は予想外のところで遭遇ではなく、前もって別の女の子からヒロインの本性について知らされた上で、行きずりの男とあっさり関係を持つ一部始終を見るのが少し変化かある気がする。前回の女上司のような存在はなく、最後でちょっと別の救いの手が入る程度。この続きを読みたい気もする。

 ヒロインの牝犬ぶりなところがあまりに強くて、少々寝取られ感は薄いかもしれない。
 主人公の言葉でなく、地の文だが「ただの尻軽女。あばずれ。性処理用肉便器。くそビッチ」などと酷く罵られているくらいだし。
 ラストで高校時代からの付き合いの少女と関係を持ちそうな描写になっているが、もう少し長い話だとそのまま何事もなく終わるのでなく、失望したはずの少女ともまた近しくなったりとドロドロ展開になったりもするのだろうと思う。
 それと、主人公に好意を抱いていた少女が、邪魔な恋敵を排除する為に何も知らない箱入り娘だったヒロインを男漁りが激しいビッチに堕とすべく画策をしていたとか、そういう事実が明らかになったりとか。妙に詳しすぎるのが少し目に付いた。

 しかし、ヒロインはただの女子大生で全然「奪われた妻」でないんだが、よかったのだろうか。

        

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2009/02/16 21:21】 | 柏木薫 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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